ザイエンス景観・公園施設カタログ1320
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DATA資料237内部腐朽木材に3m/m程度のキリを挿入し、キリにかかる抵抗値を記録することにより内部の状況を判断する点検です。抵抗値が波形で記録されるため、視覚的に解析できることが大きな特徴です。(使用器具:レジストグラフ)目視は、施設の外観・形状を観て劣化状態を診断します。触診は、施設を素手で触って劣化状態を診断します。揺動診断は、施設本体を揺り動かし、使用に対応できるかを診断します。聴診は、施設の可動部を動かし、発生する音、ガタツキの状態の有無を判断し、劣化状態を診断します。■国土交通省の施策、指針 ・都市公園法の改正により、都市公園の維持修繕基準が法令化されました。レジストグラフの記録データ目視、触診によって劣化が疑われる部位に鋭利なものを突き刺して劣化状態を診断します。木材の最も腐朽しやすい柱の地際部を基礎天端(約10cm程度)掘削し、地際部分の腐朽状況を調べます。対角線上に発信用と受信用のセンサーを打ち込みます。発信用センサーに衝撃を与え、発生するエネルギー(応力波)が受信用センサーに到達するまでの時間(μs)を測定します。健全な場合は到達する時間が短く、内部腐朽がある場合は時間が長くなります。(使用器具:ファコップ)施設を点検ハンマーなどで軽打し、異音の有無を判断しその劣化状態、亀裂、ボルトの緩みなどを診断する方法。点検時に、劣化がひどい箇所や「地際部」・「柱の頭部や上向きの割れ」・「床下や接合部」などの腐朽しやすい箇所に表面処理用木材保存剤(サンプレザーOGR ※自社開発製品)の塗布を行ないます。点検の方法施設の状況に応じて、下記の内容を組合せて点検を行ないます。穿孔抵抗試験(レジストグラフ)目視・触診揺動診断・聴診刺診地際部の点検伝播速度試験(ファコップ)打音診断防腐剤の塗布(オプション)

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