ザイエンス景観・公園施設カタログ1320
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252 日光、風雨にさらされた木材は、下記の理由で徐々に変化していきます。腐朽が伴わなければ、この変化は表面のみに止まります。設置時設置から3年経過●定期的に塗装を行うことで外観を初期に近い状態に保てます。●サンドペーパーなどで研磨を行うことで凹凸を目立たなくできます。●事前及び定期的に防カビ剤を塗布する、又はサンドペーパーなどで研磨を行います。その他の劣化現象(1)光による劣化 光は可視光線でも木材を変色させますが、特に紫外線は木材に含まれている成分を化学変化させ、表層のリグニンを分解し変色を起こします。濃色材でも淡色材でも木材を野外に曝露し日光を当てると、一旦濃色化(着色成分の化学変化)し、やがて灰白色化(着色物質やリグニンが分解)します。樹種によって着色物質の成分が異なるため、変色の程度も異なます。レッドウッド等は初期の赤褐色の木肌が一時的に黒褐色に変わり、暗灰白色となる変化の激しい例です。●対策・対処(2)風雨による劣化 風雨による劣化は、光による劣化と並行して起きます。 光により分解されたリグニンが雨により流出し、繊維状に残されたセルロースが脱落することで表面から徐々に劣化が進行していきます。また、年輪の硬い部分(晩材部)と柔らかい部分(早材部)では光や雨水に対する抵抗性が異なるため、年輪に添った凹凸が生じます。●対策・対処(3)カビによる劣化 カビは木材の組織中には深く浸透せず、湿った木材の表面の木材抽出成分等を栄養源として成長します。黒色、緑色、紅色、黄色の様々な種類がありますが、木材組織を劣化させず、表面が乾燥すれば活動を停止します。ただし、着色した菌糸はそのまま残るので表面は汚れたままになります。●対策・対処

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