ザイエンス景観・公園施設カタログ1320
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2木製の公園施設、景観施設などのエクステリアの長寿命化のためには、薬剤による保存処理に加えて、下図に示すような製品の腐朽しやすい箇所に対しての対策が重要です。 土壌に接している柱の地際部、ごみや水がたまりやすい部位が、乾燥しにくく腐朽しやすい箇所になります。具体的な対策としては、設置後に行なう製品のメンテナンス(点検・修繕)が有効です。点検によって、ごみや水がたまらないように清掃を行ったり、腐朽箇所を早期に発見して修繕を行ったりすることで、施設自体の機能を損なわず、長く使用することができます。(メンテナンスについては234ページの「点検・修繕」に詳しく掲載しています。) ❶❸注❷❹❺❻注 意 意注意005❶座掘穴❺床板の継目適切な保存処理❷柱頭部❻柱の地際部腐朽しにくい構造❸横木定期的なメンテナンスその他❹縦格子等を差しこむ 横木の穴加工部柱の干割れ対策木製エクステリアの長寿命化横木や床板の座堀穴にごみや水がたまる。横木の干割れ部にごみや水がたまる。根太が腐朽すれば、床板が腐朽していなくても倒壊する可能性がある。指で押して軟らかい場合、外部からわからない内部腐朽の可能性がある。上面に設けたボルトなどの座掘穴はシリコンキャップでカバーをします。(標準仕様)床板の継ぎ目にごみがたまらないように目地を開けます。(標準仕様)柱頭部の保護としてヘッドキャップの取付ができます。(オプション)柱の地際部には表面処理用木材保存剤サンプレザーOGRを塗布し、耐久性を高めます。(標準仕様)床板の継ぎ目にごみや水がたまる。木柵などの横木は上面に割れが生じないように下方に背割を設けます。(標準仕様)角材を笠木に使う場合は上部を斜めに落とすことで、水はけを良くすることができます。(オプション)柱の地際部には柱脚金物を設けることができます。(オプション)柱の地際部は常時湿潤状態にあり、腐朽しやすい。縦格子や案内板の板面を受ける横木には水抜き穴を設けます。(標準仕様)柱には、一部の商品を除いて表面割れを防ぐために背割を行います。(標準仕様)背割よりも美観性に配慮した入り溝加工を施すことも可能です。(オプション)柱頭部にごみや水がたまる。縦格子を差し込む横木の穴にごみや水がたまる。柱を叩いて空洞音がすると、内部腐朽の可能性がある。木製エクステリアの腐朽しやすい箇所(点検のポイント)加圧注入処理は、薬剤に浸漬したり、薬剤を塗布したりする方法と異なり、圧力をかけて内部まで薬剤を浸透させる信頼性の高い方法です。ザイエンスでは、自社工場にてJIS A 9002(木質材料の加圧式保存処理方法)に従って、保存処理を行っています。ザイエンスの構造的な配慮の例(一部オプション)ザイエンスでは上図の腐朽しやすい箇所❶~❻に対して、次のような製品の構造的な配慮を行なっています。 耐久性を高めるための配慮を行います。

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