ブックタイトルザイエンス景観・公園施設カタログ1214版

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ザイエンス景観・公園施設カタログ1214版

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ザイエンス景観・公園施設カタログ1214版

5.5 JASとAQの保存処理性能区分保存処理木材の品質や性能は、製材のJASに規定されている。しかし、JASの改定は5年サイクルで行われており、JASで対応できない新たな木質建材についてはAQ認証を適用するのが良い。AQ認証は、品質性能基準の整備を迅速に対応することで、多様化する消費者ニーズに応えている。性能基準もJASとAQは同等であり、AQ屋外製品部材の、1種はJASの保存処理の性能区分でK4、2種はJASの保存処理の性能区分でK3に相当する。●JASとAQの保存処理性能区分と使用環境JAS保存処理AQ屋外製品部材性能区分木材の使用状態具体的内容解説性能区分K1屋内の乾燥した条件で腐朽・蟻害のおそれのない場所で、乾材害虫に対して防虫性能のみを必要とするもの外気に接しない比較的乾燥した状態でヒラタキクイムシの被害を防止する??K2低温で腐朽や蟻害のおそれの少ない条件下で高度の耐久性の期待できるもの北海道など寒冷地域で①外気又は湿潤環境に常時暴露される場合で接地条件で一定の耐用を期待する②外気又は湿潤環境に常時暴露される場合で非接地で中期の耐用を期待する③外気又は湿潤環境にたまに暴露される場合で非接地条件で長期の耐用を期待する比較的寒冷な地域で、屋内や地面に接しない用途向けの性能3種(建材用)K3通常の腐朽・蟻害のおそれのある条件下で高度の耐久性の期待できるもの①外気又は湿潤環境に常時暴露される場合で接地条件で一定の耐用を期待する②外気又は湿潤環境に常時暴露される場合で非接地で中期の耐用を期待する③外気又は湿潤環境にたまに暴露される場合で非接地条件で長期の耐用を期待する屋内や地面に接しない用途向けの性能2種K4通常よりはげしい腐朽・蟻害のおそれのある条件下で高度の耐久性の期待できるもの①外気及び湿潤環境に常時暴露される場合で接地条件で一定の耐用を期待する②外気又は湿潤環境に常時暴露される場合で非接地で長期の耐用を期待する③外気又は湿潤環境にしばしば暴露される場合で接地条件で長期の耐用を期待する極めて高度の耐久性が要求される用途向けの性能1種K5極度に腐朽・蟻害のおそれのある環境下で高度の耐久性の期待できるもの外気及び湿潤環境にしばしば暴露される場合で接地条件で長期の耐用を期待する??木材保存,21,3(1995)より(公財)日本住宅木材技術センターホームページ資料より●保存処理方法とその評価JASやAQに記載されている木材の保存処理は、耐圧容器内に木材を入れ、圧力を用いて保存薬剤を木材に浸透させる方法で行う。処理された木材の性能は、JASやAQでは浸潤度※1と吸収量※2で評価を行うが、どちらの方法も処理後に評価を行う方法である。※1浸潤度浸潤度は「木材中に薬剤が浸透(浸潤)している程度」を示すもので、処理材から抜き出した直径6mmほどのサンプルや、処理材の断面で薬剤が浸潤している部分(長さや面積)の評価を行う。薬剤の浸透程度は基準によって定められている。吸収量の分析方法化学分析※2吸収量吸収量は「木材中の薬剤成分の量」を示すもので、処理木材の表面からサンプルを切り出し、化学分析を行って薬剤主成分の含有量(kg/m 3 )を木材の単位体積で表す数値である。図のように表面近くを分析するので、薬剤がある程度深く注入されれば、注入量をそれ以上増やしても、吸収量の値は一定になる。処理木材サンプリング吸収量?kg/m 3268木材の知識