木材の保存処理とは、木材の内部に木材保存剤を含浸させて、腐朽・シロアリなどの劣化を遅らせ木材の耐久性を向上させる技術です。 ザイエンスでは、「加圧注入処理」による屋外用の木材保存処理を行っています。その保存処理薬剤は用途により2種類の薬剤を使用しています。公園施設ではペンタキュアECO30を標準としています。

加圧注入処理

img-eco30tyuyaku注薬缶に木材を入れ、減圧することにより木材中の空気を排出し、缶内に充満させた木材保存剤(薬液)を、高い圧力をかけながら木材内へ深く含浸(注入)させます。

保存処理薬剤の種類

商品名 ペンタキュアECO30 タナリスCY
木材保存剤の分類 水溶性木材保存剤(AZNA) 水溶性木材保存剤(CUAZ)
処理材の色調 無着色で素材と風合いが変わりません。 モスグリーンの落ち着いた色調になります。
薬剤の特徴 ヤシ油原料のDDACに加え、防腐と防蟻成分を強化した薬剤。屋外設置使用でも効果が期待できます。 抗菌性がある銅化合物に防腐成分を加えた信頼性がある薬剤です
主成分 DDAC
テブコナゾール
イミダクロプリド
銅化合物
シプロコナゾール
主な用途 遊具、東屋、木柵、デッキなど公園施設、エクステリア全般に使用しています。 土木資材に使用しています。
木材保存剤認定番号
JWPA
(日本木材保存協会)
A-5325 A-5324
JIS K 1570
「木材保存剤」
JAS
(日本農林規格)
保存処理・対象薬剤
AQ
(優良木質建材等認証)
対象薬剤
処理方法 <加圧注入処理>
JIS A 9002「木質材料の加圧式保存処理方法」に準拠。
水溶性の薬剤を木材に加圧注入を行う処理方法です。
安全性 木材の処理養生後は、降雨など水に濡れても主成分はほとんど溶け出しません。建築基準法で使用が禁止されている「クロルピリホス」は使用していません。また有害性の高い6価クロム、ヒ素は使用していません。シックハウス対策の規制を受ける「ホルムアルデヒド」の放散量は、薬剤処理しない木材と同等です。
廃棄処理 有害な物質は使用していませんので、通常の廃棄物(事業系の場合は産業廃棄物)として適切に処理してください。